28/07 2025 2025

近いところの夏の花 壱


26/07 2025 2025

本日の戦利品


22/07 2025 2025

「遥拝」

「遥拝」

天の原 ふりさけみれば春日なる 三笠の山に出し月かも   
阿倍仲麿

小倉百人一首に選ばれている唯一の外国で詠まれた歌です。
遣唐使として唐の長安へ渡った仲麿さんが、日本へ帰る前に友人が開いてくれた送別会の席から見える月に、遥か故郷の三笠の山に登った月に思いを重ねた歌です。
しかし仲麿さんの乗った船は暴風により流され現在のベトナムに漂着。
長安に戻ったが日本帰国が叶わないまま亡くなったそうです。

それから1000年以上の時がたって西暦2000年代。
ある時の一時帰国、東京出発前に東から登る朝日を拝み、飛行機が離陸してからずっと太陽を追いかけるように西へ飛び続け、パリに到着した時には真っ赤な夕日になっていました。
まるで「お疲れさま」と言ってくれているような、あたたかな光でした。
お天道さまはいつも見てくれている。
大丈夫、私は大丈夫。
と理由もないとてつもなく大きな安心感に包まれたのでした。
仲麿さんの時代に比べてだいぶ地球が小さくなりましたが、 奈良時代も今も天体を見て物思う私たちはきっと変わらないのではないかと思います。

日本のことを思っていることを描きたいと心の隅でテーマをあたためていたところに仲麿さんの句を知り、程なくして「遥拝」という言葉と出会いました。
遠いところから神仏を拝むというこの言葉こそが畏れ多くも仲麿さんと私の経験を紐付けることができると喜びました。
そして取り止めもない散文をまとめるように制作していた小下図が、奇しくも人の手と鳥の翼と足と蝶の足が拝むようにひとところに集まっていることに気付き、「遥拝」というタイトルにすることを揺るがないものとなりました。


18/03 2022 2022

画室日記 晴れ 久しぶりすぎる投稿

お水を飲み飲み作業。


05/10 2020 2020

「サンクチュアリ」

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目を閉じればまぶたの裏に張り付く宇宙にも似た空間に、まるであぶくが立つように次から次へと美しい色が現れては消え、また現れては消えて行きます。 その現象はあるとき突然現れて、私を大きな多幸と安心で包み込み、しばらくすると去って行きます。 聖域の森をさまよっているうちに幻の蝶に出くわしたならば、きっと同じような心境になるのではないのでしょうか。 あまりに美しく幸せな色なので、まぶたを閉じなくてもいつでも楽しめるように、いっそ絵の中に描いたろうと企むのですが、何をどうすればあの色が出せるのかさっぱりわからず、いまだ実現できません。 この度の作品「サンクチュアリ」の制作中も何度もその現象に恵まれました。 いつか、見せられたあの色たちを再現してたくさんの人達が幸せのあぶくを体験していただけたら、と考えています。 #作品完成 #monoeuvre #acrylic #polychromos #luminance

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